イ・サン あらすじ05話 「毒が残した手がかり」

 サンは刺客に「だれの差し金だ」刺客「お前の命は私の手にある」とサンに切り掛かってくる。武芸にも秀でたサンは刺客を組み伏せ黒幕の名を聞き出そうとするが、刺客は毒を飲んで自害してしまう。サンは口に残った毒を素早く取出した。外に出ても護衛兵はいない。しばらくしてから護衛兵が駆けつけ「何かありましたか」そしてようやく兵士が集まってきた。

 心配した王様が駆けつける。頼りない見張り兵に王様は怒り「死体を引きずり出せ」と叫んだ。部下「刺客の死体がありません」と告げる。王様は東宮殿に入り寝室の中を見渡すが奇麗に片付いていて血痕もなく刺客と戦った跡も無い。遺体はすっかり消えていた。王様は疑いの目をサンに向ける。サンは幻を見たのだ、精神病だとの噂が立っていた。

 王様が可愛がる娘、ファワン(和緩)が金剛山見物から戻りお土産をもって王様を訪ねた。王様は上機嫌。(ファワンも思悼世子(サドセジャ)も王様の側室・映嬪李氏の子で、サンの叔母にあたる。しかし欲と権力の亡者となり反イ・サン派である老論派の主要人物)

 護衛官の中に敵と内通しているものがいると睨んだサンは。護衛官を次々解雇し、その穴埋めに庭の隅にいる男を指差し「あの者でよい」とか、傍目からみれば奇行と思われる振る舞いを重ねる。

 サンはサチョに呟く「この9年で悟ったことは、敵にできぬことはなく、そして私は無力だということだ」

 王様は、清の使節団の接待役のことで悩んでいた。前回の接見で摩擦が生じてから清との交易は上手く行っていなかった。それだけに今回の接待は特に重要だった。

会議が開かれ重臣たちが集まる中で王様はサンに声をかけます。

「大臣達の顔を見よ。王世孫は気がふれていると言っている。そなた自身は気がふれたと考えるか」

サン「いいえ」

「それは良かった。そなたに清の使節団の接待役を任命する」

大臣達の揃った会議で王様は公言された。

 サンは自決した刺客が用いた毒薬を内侍府ナム・サチョに見せ「あの晩刺客の口から出てきた毒だ。出所を調べよ」

サチョは、刺客は本当にいたのだと安心した。

サンとサチョは宮殿へ戻るために石積みの道を歩きながら、

サン「さっきの子はソンヨンに似ていた」サチョ「未だに探せなくて申し訳ありません」

「もうよい」サンはサチョを慰めると、昔を想い出しながらつぶやいた。

「刺客が私の部屋に忍び込んだ時、私はちょうどソンヨンとテスの夢を見ていた。2人が私の名を呼んで目が覚め、命を救われたのだ」

(ソンヨンとパク・テス、パク・タルホ(テスの叔父)は1年前に都に戻り、ソンヨンは図画署(トファソ)の茶母(タモ=下働き)に、パク・テスは賭け相撲に興じる明るい不良青年になっていた)

 サンは清の使節団の貢物の準備に余念がなかった。

使節団の記録画を描く画員が人手不足のため、図画署で採用試験が行われた。

(図画署トファソの仕事は、祭事行事を描き記録画として残す役目の他に、地図や土木や建築の設計図、軍事的な記録をも司る重要な官職)

 受験会場では、踊り子達が受験生の前で華やかに踊り、白い鳩が飛び立ち、横で太鼓や笛・琴を演奏する一団もいた。

 試験官の合図で音曲は止まり、踊り場との間に幕が下ろされ、踊り子の姿は幕に隠れた。試験管は、今見たものを出来るだけ正確に描け。…これが試験だった。

受験生達の前に置かれた絵皿置きに、絵の具を運ぶのが茶母の役目だ。

「紺青、紅、飾りは琥珀色です」「鳩は何羽飛びました」何年も落第しているその男に話しかけた茶母がソンヨンだった。

 一方、ナム・サチョは、毒を盗んだ犯人をハン内官が見つけたとサンに報告した。

毒は図画署が使う顔料の雄黄だった。本来はセソンが図画署へ出向く事などないのだが、サンは使節団の準備をする画員をねぎらうためとの口実を作り図画署へ出向いた。

外で洗濯をしていたソンヨンが急いで図画署へ戻るが、サンはすでに帰った後だった。

宮殿に帰っていくサンの行列を、一目お会いしたかったと見つめるソンヨン。

 その夜、サンを思い出しながら余った顔料と紙で絵を描くソンヨン。茶母のくせに何を描いていると上司タク・チスに咎められ、ソンヨンは倉に閉じ込められる。(当時女性は画員にはなれなかった)

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